援助交際の簡単な歴史と背景

援助交際、略して援交という言葉が世間に浸透して、はや20年近くが立とうとしています。
言葉だけ見れば『売春』となんら変わりませんが、一般的に援助交際と言えば若い女性が成人男性に体を売る行為となっています。
そしてそれらは、ポケベル、携帯電話、スマホという電子機器の進歩の流れにくっつくような形で、世の中の陰に隠れて繁栄を誇ってきました。
まず親の目から離れた通信ツールを未成年が手に入れて、それが十分浸透したころにそういった行為を行うコミュニティが生まれ、そこで援助交際が行われる。
ポケベルが流行すればポケベルで援助交際をして、携帯電話が流行れば携帯電話で援助交際をして、スマホが流行ればスマホで援助交際をする、その繰り返しが20年来ずっと続いており、おそらく今後も新しい通信方法が生まれるたびに、それを利用した援助交際は続いていくのでしょう。
しかしもちろんこれは、通信ツールが悪いのではありません。
『若者が簡単に援助交際をしてしまうようなツールが流行している』などと、まれにそれを履き違える論調もありますが、それは例えるなら同じ拳銃を警察が使うか強盗が使うかの話であって、要するに使う側の倫理観が健全ならどんなツールを持っていても援助交際はしません。
しかし先に挙げたように、援助交際そのものが発足してはや20年近くが経とうとしているので、ある種熟成されてしまったその内容は、風俗のサービスよろしく非常に多岐にわたるようになってしまったのです。

こんなものまで!? と思う援助交際色々

援助交際という言葉自体は『未成年の女性に金を払って代わりに、男が奉仕してもらう』というイメージを持っていますが、問題はその『奉仕』です。
援助交際という商売の供給側である女性にしてみれば、なるべく手軽に高く自分を売りたいわけですが、かといっていくら相手が金を持っていても、脂ぎったハゲの中年よりは、女のことなど何も知らなそうな男に色目を使った方が気分的に楽なのです。
もっと言えば性行為をしなくてもお金が入るならそれでいいわけで、最近は性行為を伴わない援助交際も増えてきました。
その代表的な例が、先日の女子高生リフレ(リフレクソロジー店)の摘発です。
性行為を伴わなかった分、どことなく笑えてしまう事件だったので覚えている方もいるのではないでしょうか。
男性側が料金を支払って個室に女性と二人きりになり、追加料金を支払えばプロレス技をかけてもらえるというサービスだったそうですが、これも上に挙げた女性の『直接的な性行為は嫌だけど金は欲しい』という需要を、店のオーナーが叶えた形になります。
ただ結局のところ下心が丸見えだったわけで、大人の男性がそういう行為を推進して金をとるのは社会的によろしくないということもあり、摘発されたわけです。
これと似たような話は少し調べればかなり出てきます。
例えば、『女子高生とカラオケするだけで○万円』、『一緒に食事するだけで○万円』、『一緒に買い物するだけで○万円』、『女子高生とプロレスして○万円』……まあ最後のはアウトだったわけですが、それ以外は法や条例に接触すらしない行為です。
とはいえ、筆者は男性として少し悲しい気分になる実情がそこにあります。

要するに重要なのは『安全性』

長々と書きましたが、要するに多様化した援助交際は逆にその違法性が減少する方向に進んで、取り締まる側のいたちごっこは『どんなツールで行われているか』だけでなく、『どのくらいの行為をアウトとするか』という点でも行われるようになってしまったという事です。
これは例えると、少しブラックな表現になりますが、『女子高生にプロレス技をかけてもらう店を開けば捕まるのに、どうして握手券を配布して不特定多数の人と握手するアイドルグループは捕まらないの?』ということです。
こう言った問いかけに答えられない場合、自分の娘が知らない男性とカラオケに行ってお金を得ていたとして、『どっかのアイドルだって、歌を聞かせて握手してお金取ってるじゃん! 何が悪いの?』と言われた時に反論できません。
しかしもちろんこれは子供の理屈であって、当然、援助交際(?)している女子高生と国民的アイドルグループの間には決定的な差があります。
それは、安全性です。
そもそも女性が自分をアピールしてお金を稼ぐという図式ははるか昔からありますが、それを第三者が管理する場合、その第三者は管理する女性全員の安全を第一に守らなければならないという決まりがあります。
握手会やコンサートなら警備員やスタッフによってアイドルの安全性は守られていますが、先に挙げたリフレ店はその意味でも配慮が足りなかったので、(調べてみるとかなり安全対策はしていたようですが)、違反となったのです。
一般の店舗でこれなのですから、第三者を介さない援助交際は確実に犯罪の温床となります。
それは現在に至るまでどれだけ行為が性的なものから離れても同じことなので、今後は援助交際という言葉の意味が、『第三者を介して安全性が確保されていない女性の個人的風俗行為』という意味に変わっていくでしょう。
それが組織立っているかとか、そういった線引きはもはや消えているのです。
一応、健全に生活していれば関係ない話なので、個人がちゃんとしていれば売り手にも買い手にも関わることはありませんが、いかにも今後出てきそうな『女子高生柔道リフレ』などといった言葉に騙されてアンダーグラウンドな世界に足を踏み入れたりしないよう、気を付けたいものです。
いくらそこが桃源郷に見えても、誰もあなたたちの安全を保障していませんよ?

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